マイボーム腺(瞼板腺)の温湿布とマッサージ
2013年3月1日(金)
マイボーム腺(瞼板腺)とは、まぶたの縁(皮膚と粘膜の境目)にある皮脂腺です。マイボーム腺からの分泌物は、涙液の油性成分を構成しており、涙液の蒸発を防ぐ働きをしています。アイシャドー、アイライナー、マスカラ、まつ毛エクステなどアイメイクは、直接の眼障害のみならず、マイボーム腺の働きを低下させるので注意してください。
■マイボーム腺(瞼板腺)の温湿布
ドライアイの方、涙道閉塞がないのに涙があふれる(ような感じがする)方、霰粒腫を切らないで様子をみたい方はお試しください。
市販のホットアイマスク(ドラッグストアなどで購入できます)を使用するか、水で濡らしてきつく絞ったハンドタオルを、電子レンジで1分程度温めたものを使用しても効果的です。まぶたを温めることにより、マイボーム腺からの分泌物の排出を促進させます。回数や時間に決まりはありませんが、1日1回なら夜お休み前がお勧めです。電子レンジを使用の際は、やけどしないように注意してください。
■マイボーム腺(瞼板腺)のマッサージ
まつ毛の根元にめやにがついている(ようで気になる)方、その他目に不快な症状がある方で、処方された点眼薬で症状が改善しない場合はお試しください。霰粒腫や麦粒腫(めんぼ、ものもらい)を繰り返す方は、症状が落ち着いている間もマッサージを行うと、繰り返しにくくなることが期待できます。押さえると痛みがある間は行わないでください。
いつも通りの洗顔後に、市販のベビーシャンプー(泡タイプのもので、ベビーソープではないもの)を手のひらに乗せ、利き手の人差し指と中指ですくい、まぶたの縁(睫毛の生え際付近)を目頭から目尻までやさしくマッサージします。ベビーシャンプーは、目に入ってもあまりしみません。時間や力加減に決まりはありませんが、強く圧迫すると眼球だけでなく、脈拍などにも影響しますので注意してください。軽く抑える程度なら問題ありません。終わったらベビーシャンプーを洗い流してください。